ヒデスのブログ

人生33年目にして再スタート rの住人を目指す愚か者の記録

中国武術の権威の復興を目指す。 

中国武術、昔はアクション映画の中では華麗に中国武術を使い戦う中国人がベターであり、人々の目には中国武術は凄いと言うイメージを植え付けられてと思います。

 

私の世代ではジャッキーチェンが活躍していて、アクロバティックな動きがとても興味をそそり、面白くも強いのがツボでした。

 

ジャッキーの代表作と言えば「酔拳」だと思いますが、私は特に2作目のラスボスのテコンドー使いとの一戦が好きでよく見ていました。

 

テコンドー使いの派手な蹴り技に対して、アクロバティックかつコミカルな動きで戦う酔拳使いのジャッキーがとてもかっこよくて何度も戦闘シーンを見ていました。

 

そして時代は少し進み、リーサルウェポンと言うメルギブソン主役のアクション映画(1~4作続いた)が私は好きで見ていたのですが、4作目に出てきた敵役のジェットリーの強さが半端ではなく見ていて圧倒されていました。

 

 

とにかくメルギブソンと相棒の黒人の方が二人でジェットリーに戦いを挑むも、ボコボコにされる様は当時の自分にとっては衝撃的でした!

 

「こんなにも中国武術とそれを使う中国人は強いのか!?」と

 

 

私は学生時代に完全にカンフー映画の虜となっていた私は、強くなりたいと言う執念にも似た心から中国武術を習いたいと思います。

 

しかし、日本で中国武術を教えている道場や教室を探せど、中々,本物と言える指導者に出会えず時間を浪費してしまい途中で断念します。

 

テレビでは異種格闘技として「中国武術VS空手、ボクシング、総合格闘技」など、中国武術家が格闘家と戦う企画があり、とても子供心を奪われた記憶があります。

残念なことに結果はどれも中国武術家のほぼ一方的な負けであり、ほとんどが1ラウンドもたなかったのでは?と思います。

 

 このことに私は状況が呑み込めず、事実を素直に受け入れられませんでした。

 

映画ではあんなに華麗で強かった中国武術家達が、現実の試合では何とも不甲斐ない結果であり、このギャップの差が大き過ぎて呆然としていました。

 

そして月日が流れることにより中国武術4000年と神秘のベールで包まれたものが、世間ではいつしか「中国武術=最弱」と言う扱いを受けてしまい、中国武術最強は幻想とされてしまいます。

 

中国武術は演舞において派手な動きや奇抜な動きなものが多く存在し、映画のような世界ではうまくハマったのかもしれません。

中国人の方の発想や考え方はとても奇想天外であり、驚かされるものがあります。

それが武術の置いてもよく表されていると思います。

動物の動きを真似て戦ったり、酔ったように戦ったり、気を用いて戦ったりと、中国武術ほど魅力に富んでいる武術はないと思います。

 

しかし、現実的に実戦での結果を見れば所詮まやかしだったのかと思われてしまします。

 

ですが私は中国武術は決して使えないものではないと思います。

ただ習得に時間がかかるのです。

 

格闘技は身体能力によって習得の差が大きく出てきますが、中国武術は技術を習得するべくひたすら鍛錬に重ねなければなりません。

中国武術の種類にもよりますが、10年かかるものもあれば20年、30年と途方もない歳月を要するものがあります。

 

技術を用いて体格的、身体的不利さを補うものですから、それゆえに時間はかかるわけです。

更には武術に特化した体の開発も行い、特に体幹を鍛えることを徹底とし、インナーマッスルが発達するには時間がかかります。

 

格闘技の世界では技術はありますが、それよりも身体能力や体格的要素が大きな要素となります。

武術は持って生まれたものが優位性決めるような単純な世界ではありません。

それこそ技術で身体的不利さを補うものですから、小手先の技術ではありません。

 

こういうと格闘技は小手先の技術と聞こえてしまいますが、全部がそうであるとは思っていません。

それでも格闘技は階級別に分ける必要性のある世界なように、根本的に体格差に対抗できる技術というものはほとんどないためであるからです。

 

武術は弱い側の人が使える技術でなくてはいけないと言うのが根底にあります。

 

そして中国武術においてはその技術に富んでいると私は実感しています。

 

私は「形意拳」という中国武術を習っています。

形意拳は翻浪勁(ほんろうけい)という縦回転による打撃行います。

普通格闘技では腰を横に捻ってパワーを生み出しますが、形意拳は縦に波のようにエネルギーを縦回転させてパワーを生み出します。

 

自分も最初はこの原理がよくわからなかったのですが、鍛錬して2年も過ぎていくとこの仕組みが体で分かるようになり、とても強力であることが実感できます。

 

簡単に言うとこの縦回転によるエネルギーを生み出して拳を打つと、拳がロケットパンチのように飛び出します。

車が全速力で走って急ブレーキを踏むと、シートベルトをしてなければ乗車している人は勢いよく飛び出していきます。それも走っていた、車のスピード=運動エネルギー量、が圧縮されて飛ばされる人に流れていくので、そのパワーは凄まじいものです。

 

つまり波のように縦に回転してエネルギーを生み出し、拳以外の肉体を制止させることで上記のようなパワーを生み出せるというのです。

 

これは本当に力がいらない、体格的な不利さを補える技術の一つだと思います。

 

そしてこの翻浪剄に「気」と言うものも加えて強力な打撃を生み出すので、より攻撃力というか殺傷能力が増します。

 

ここの技術を知っただけでも中国人の思考、発想は素晴らしいものと感じます。

 

ただ翻浪剄の縦回転による打撃は、横回転よって打撃を生み出す格闘技と違い、連打するには難があるということ、ジャブのような探り合いの攻撃方法が行えないので、戦い方としてはカウンタースタイルが多いのではと思います。

 

 

いずれにせよ、形意拳は攻撃力の高い中国武術であり、シンプルな動きで体得していく究極の武術であると私は確信しています。

 

今は良き指導者のもと修行の身ではありますが、一刻も早く習得を目指して、この中国武術の権威の崩壊の復旧を目指す一人となって行きたいと考えています。

 

それには実戦で結果を出さないと誰も認めてはくれないでしょう。

だからこそ近いうちに実戦で中国武術の凄みを伝えていくことを使命として私は生きて行きたいと思います。

 

口で言うのは簡単かもしれませんが、私はいつ死んでも後悔はないです。

過去にずっと悲観的、絶望の中で生きてきた私にとってこの世は正直つまらない世界であり、私の命に価値などは感じていません。

 

大事なのはどういう思いで死んでいくのか?

 

自分の使命に沿って生き、そのために死ぬのなら本望ではあります。

 

人生100年時代と言われているこの世でのうのうと長生きする生き方はしたくない。

健康面に気を使い、死ぬまで現役としてありたい。

 

中国武術は年齢による影響が少ない。

だからそれが可能だし、その素晴らしさを伝えていきたい。

 

 

それなりに格闘技もかじってきた、そして今はこの形意拳という武術を生涯のものとして昇華させ、自分に特化した形意拳に変化させていきたいとも思う。

 

話が長くなってしまった。

 

 

これからは武道家としての側面も持ち合わせながら生きていく。

 

そして中国武術の権威の復興に命を懸けて取り組んで行きたい。

 

中国武術は弱いと思っているそこのあなた!

 

それでも中国武術、特に内家拳の攻撃法をしればきっと驚きと興味を持つはずです!

 

そういう人に形意拳を伝えていく活動をしたい!

それに他流試合もやってみたい!