ヒデスのブログ

人生33年目にして再スタート rの住人を目指す愚か者の記録

転機が突如として訪れる

 私は某大手の警備会社で施設警備員として働いていた。

施設警備員は各契約先である、法人施設、企業先へと派遣され、そこが勤務先となる。

私も都内で病院、空港、ショールーム施設、データーセンター等、色々な派遣先で勤めた。最後の派遣先は複合施設だった。

 

ある日、司令(現場での直属上司)から他の派遣先が人手不足なため、応援に行ってほしいと言われた。

 

私は断った。と言うか前にも応援に行ったことがあり、知っている同僚、先輩がいて人間関係的には問題なさそうな雰囲気ではあった。

 

しかし、だんだんと日が経つにつれて苦しくなってくる。

まぁ、どこも人間関係はそんなものだろうとは思う。

 

だが自分の勤務元で人間関係や色々と疲弊している私には、応援に行っても人間関係などでしんどい思いなどしたくはない。

それで、もう行きたくないと思って上司に言い、これ以上応援に行くことはなくなった。

しかし、更に上の上司=所長に半ば強制のような命令を受けた。所長はとても優しくて理解のある人だったが、今回ばかりは強くお願いをされたのだ。

 

しぶしぶ承諾したが、私はこの時に心が折れていた。

 

というより、もうこんな苦しくて、悲しみや憎しみを持って生きるのは辞めようと決心していた。

 

「会社を辞めてフリーランスになる!」

 

もうこれしか私の選択肢はないと思った。

もう無理。

 

一つの会社で11年近く、苦しい中、ずっと耐え続けた。

今まで鬱状態でよく頑張ったと、自分に言ってやりたいぐらい、地獄の人生だった。

 

会社員として働いてから日記をつけているが、今見るととても酷い心境だったとよくわかる。

 

もう十分だろう。

 

 

 

私はかねてから、誰の支配下に置かれずに、自分に全て決定権があり、かつ自由な生活の「フリーランス」に憧れていました。

 

これにはスキルや経験、実績が必要であり、最低でも副業で始めて3か月間、自分の現職の給料を上回ったら、会社を辞めるのが良いと巷では言われています。

 

ですが、私の場合に置いてはこれは現実的ではなかった。

 

泊まり勤務で、9時から翌9時までの勤務。

仮眠は寝れても3時間ちょっとで、帰宅後もヘロヘロになって帰り、4時間は爆睡する。

20代は寝なくても平気だったし、数年前も2時間寝れば余裕だった。

 

しかし、長期にわたる累積疲労と年齢的な衰えからか、徐々に体に不調が現れてきた。

 

しかも、この会社ときたら、泊まり勤務が終わった翌日の明けの日に、また夜勤で会社に戻ってくる、俗にいう「戻り夜勤」というものがある。

 

信じられないかもしれないが、泊まり勤務が終わって翌日の明けで家に帰って、日中寝たら夕方の18時には会社に行って夜勤が始まるのだ。しかも前日の泊まり勤務と同じ仕事をして、仮眠は寝れても3時間満たない、というか日中寝てたので生活リズムが狂って寝られない。更にヘロヘロになって明けで家に帰って爆睡、そして起きたら夕方だ。

 

そして次の日はまた泊まり勤務が待っている...

 

とても拘束時間が長い。

副業どころではない。

時間がないし、寝れる時間も少なぎる。

 

そして粗悪な環境によるさらなる追い打ちの、粗悪な人間関係。

 

これには多くの人が病むことだろう。

 

実際に若い人の9割近くは3年以内辞めている。

 

残った人間は、思考停止しているか、しつけの良い飼い犬となり下がり、媚を売って出世したい人しかいない。

 

私は前者。でもずっと将来にことについて悩んでいた。

それで死にたくなるようなことが多かった。

 

話を戻します。

 

その時に、会社で内緒でwebライターの仕事をしていた。

 

しかし、先ほども言ったように粗悪な労働環境から、集中できても頑張っても2時間がやっとだった。

そして得られる報酬は2000円にも満たない...

 

FXもやっていたが、そっちの方がよっぽど稼げる...

だが投資の世界は不確定要素が大きく、不安ばかりなので、自分がしっかり稼ぐことができるスキル、実績を得ることは必須だと考えていた。

 

 

しかし、 こんな調子ではとてもじゃないが、巷で言われている会社を辞める条件に行きつく前に鬱病になって、社会不適合者になるのが目に見えていた。

 

本当にこの時の私は精神が壊れかけていた。

 

すぐにイライラするし、外の出ていても変な奴がいたり、自分を見ているという気がすると、アドレナリンが出て、威圧するオーラを放ったり、戦闘モードになろうとすることが多かった。

 

筋トレ15年しており、格闘技、武術をやっていた自分には、舐められてはならないという、プライドがあったのだ。

 

長年こういう修行を積んできたことで、オーラと言うか、そういうものを感じさせるようになったようで、ひるんだり、避ける人が多かった。

 

本当に冷静さを失っていた。

 

とにかく客観的に自分を冷静に見ることができなくなっている私にはもう時間がない!

 

環境に飲まれやすい、影響を受けやすい自分は、環境こそ先に改善すべきだと思った。

 

冷静に思考が働いているうちに、早急な改善に移さなければ自分は崩壊する。

 

意を決心して、いきなりフリーランスになることを決めた。

もうこれしかなかった。

 

その為に家賃の安い所に引っ越ししなくてはならない。

 

気づけばネットで、賃貸の物件を食い入るように見ている変人がいた。