ヒデスのブログ

人生33年目にして再スタート rの住人を目指す愚か者の記録

人生リセット 再スタート

賃貸物件を調べていると、破格の家賃の物件がいくつか出てくる。

でもだいたいどれも、木造住宅のアパートばかりだ。

 

こういう作りの物件はおおよそ、耐震強度は悪いし、ミシミシときしんだり、近隣との騒音を気にしたりと、プライベート空間は大きく侵害されるものだろう。

 

それだけは絶対に避けなければならない。

 

一つあった!

5階建てのマンションの物件、2Kで風呂とトイレは別々で、家賃は何と 2.2万円!

 

やばいこれにする!

 

駅から徒歩15分と少し遠めだが、そんなことはどうでもいい。

フリーランスでネットで仕事を全て完結してきたい自分には、もはや通勤など必要ない。

だから駅近で家賃が高い所を選ぶのは、愚の骨頂なのだ。

普通は皆、駅近の物件を探すだろう。

 

あえて駅より遠い所を選び、家賃の安い所を追求する。

 

一般の人とは違うことをすることは、冒険であり、好奇心をくすぐられる。

 

投資の世界にもあるように、勝っている投資家は皆、大衆の逆をいく。

 

それに駅より遠いことで、繁華街から外れて、静かな所で生活するのは、芯から身の休まる心地の良い所でもある。

 

しかし、すぐに夢は潰えた。

 

内見に行こうと予約していたが、他に入居する人が決まったとの知らせが、不動産から入る。

 

前の住人が立ち退いて、借りに出して当日に決まったとのこと。

 

愕然とするも、同時にここで諦めるわけにはいかない、もう心は限界、早くしないと自分は精神が崩壊する。

 

もう動き続けるしかない。

 

しかし、同時に見ていた物件があった。

それは公団の団地で、鉄筋コンクリート造であり、家賃は2.7万円。

 

しかし、空いている階は4階だった。

自分はトレーニングをするし、何より90㎝のオーバーフロー水槽がある。

これはメインとサブの二つの水槽があり、水を入れて、レイアウト関係も入れたりすると、400キロ以上にもなる。

 

運動すれば振動で下の住人に迷惑がかかるし、水槽は底が抜ける恐れもある。

何せ築50年以上の年季の入った建物だ。

鉄筋コンクリート造であっても信用はできない。

 

更に外に出る時、4階だといちいち上り下りが面倒だし、団地は音が響くので、ドアを開けたり閉めたりも人に聞こえる。

 

干渉されている気持ちになるので、1階の方がすぐに外に出られるし気兼ねがない。

 

そこの物件は都内の公団が管理しているようで、問い合わせてみると他の地区で1階が開いている物件があった。

 

同じく5階建ての団地で、そこの1階。

2Kで家賃が3.2万円。

 

今までと比べると若干高いのでしばし考えたが、もうここしかないと思い、早急に内見の予約を決めた。

 

 

自分が住んでいる家からクソ遠かった

 

ドアツードアで2時間半近くかかった。

最寄り駅から降りてもバスの乗り方が分からず、30分ぐらい歩いた、しかも夏真っ盛りで地獄だった。

 

内見できる時間が16時までだったので、15:45に到着して早急に内見して帰ることになった。

 

雰囲気は昔ながらの団地である。

 

近くに広場があり、子供たちが元気に遊んでいる。

団地は静かな空間に包まれている感じである。

 

ここに決めた!

 

東京都ではあったが、都内から大分外れた所で、地図上でみるとすぐに山がある。

 

いい感じである。

 

早速契約に踏み込む!

公団だからではないと思うが、思いのほか書類提出が多い。

 

そして審査も厳しいようだ。

裏を返せば、それだけ社会的に外れた人は住めないということ。

つまり変な人は住んでいないとも見れる。

 

色々と好条件に思えた。

 

私はまだ会社員なので、ようやくこの身分を存分に生かすことができた。

 

会社員で一定の収入があれば、保証人さえいれば、簡単に審査は通る。

 

辛い仕事生活の中、審査が通った通知が来たとき、胸の高鳴りを感じていた。

 

あとは退職届を出すのみ...

 

人生の再スタートが始まろうとしていた。