ヒデスのブログ

人生33年目にして再スタート rの住人を目指す愚か者の記録

第4章 「カオス引っ越し」

前回の続き

 

9/4  13:00

何やらトラックの音がする。

窓から覗いてみると引っ越し業者が来たようだ。

 

「ピンポーン!」

 

ドアを開けると、タイ人マフィアみたいなお兄さんが立っていた。

半ズボン姿の片足にはガッツリと、海外の人が入れているような入れ墨が入っていた。

 

自分が一番懸念していたことが起きてしまった。

大手以外の引っ越し業者は値段は安くとも、作業員の質が悪い場合が多い。

変な業者、ガラの悪い業者が来たら嫌だなと思っていたら、まさにその展開になってしまった。

 

自分は、品がない人、ガラの悪い人とは極力関わらないようにしている人間。

もうあとには引けない、今日だけの辛抱だと我慢。

 

業者は3人いて、タイ人マフィアがリーダーの立場だったようだ。

見た目はヤバそうだが意外にも、淡々としていて冷静で話の分かる感じの人には見受けられた。人を見た目で判断しては駄目ですが...

 

「レディアス引越センターです、作業をこれから始めます」

「荷物を出す前に、先に処分依頼があった荷物を確認させて下さい」

 

まだ、部屋はゴミ屋敷だが間に合わなかったから仕方がない。

 

業者を部屋に入れて、きったない部屋に無造作に置かれている処分品を見せる。(椅子、台、引き出しなど)

 

だが、自分で処分を依頼しておきながら、部屋が汚すぎて依頼していた処分品がどれだったかうろ覚えになる始末。(あとで処分品が1つ残っていたことに気づく)

 

業者は自分の前に他で引っ越し作業を終えていたようで、そこでは予定時間より早く終わったようだ。

恐らく自分の部屋を見た瞬間、厄介なことになったと思ったに違いない。

 

そして荷物をトラックに運ぶ作業が開始された。

 

 

やはりプロ、あっという間に荷物を運んでしまった。

 

しかし、相変わらず色々な細かい荷物が散乱していて汚い状況は変わらない。

 

それにまだ90㎝オーバーフローの水槽セットが残っている。

更に、水槽内にこびり付いた苔はしっかりとれることはなく、苔から不快な臭いを発していた。

 

業者はトラックに臭いが付くと、他のお客の荷物にも臭いがついてしまうことを懸念して洗剤で洗ってくれと言ってきた。

 

本来、水槽を洗剤で洗うことはアクアリウム観点からするとNGなのだが、もはやそんなことは言ってはいられない。

業者は全ての荷物を運び終えていて、水槽が洗い終えるまで車で待機しているとのこと。

 

だが、ここで問題が...

業者が作業を中断して待機している場合は30分ごとに料金が発生するとのこと。

 

5000円料金を追加された。

ちなみに、この時の引っ越し費用は合計82000円(処分してもらう物も追加した)

 

当初、電話でのやり取りでの料金は6万ちょっとだった。

でも処分してもらう物をあとで追加したら、値段がどんどん膨れ上がってしまった。

当初の電話での値段交渉は何だったのか!?自分の把握不足に嫌気がさします。

 

15:30

急いで水槽をお風呂場まで運び洗おうとする。

が、運んでいる時に友人が水槽の角で手を切ってしまった。

ちょっと傷深めだった。

 

血がドロドロと出ていて、急いで手を洗わせて止血した。

何とか処置を施したが、ここで友人が戦線離脱。

 

何とか一人水槽を洗浄した。

 

そして時間になると業者はズカズカと部屋に入ってきて水槽を運んで行った。

 

「一旦、処分品を本社に預けてから、引っ越し先の住所へと向かいます」

「到着時間は18時くらいになるのでよろしくお願いします」

 

16:00

業者が一旦いなくなったあとも自分はまだ整理が終わっていなかった。

食器や割れ物、生き物、植物など、デリケートな物は友人の車に入れて運ぶつもりだった。

 

だが、まだその整理が終わっていない。

急いで作業するも、車に荷物を詰め終わるのに一時間半以上もかかった。

しかも車一杯になるほど荷物が多かった。

 

 

17:30

友人の車に乗って急いで出発。

 

自分は千葉の船橋に住んでいたが、引っ越し先は東京の町田市。

めちゃ遠い、カーナビは到着時間は19時だった。

 

終わった。

業者の連絡先は知らなかったので、レディアス引越センターに連絡。

ちょっと渋滞にハマったと時間稼ぎ作戦。

 

「その場合でしたら仕方がありませんので、大丈夫ですよ」

「作業員にお伝えしておきます」

 

とりあえずOK!

 

しかし、ここでハプニングが。

友人が車を運転していたが、道を間違えて高速を降りてしまった。

また高速に入らなければならないが、既にここは東京のど真ん中。

 

道をぐるーっとUターンしなければならない。

しかも夕方でかなり混んでいる。

 

ナビが新たに道を教えてくれるので助かるはずだが、高速に入る所に差し掛かった所で友人がまた道を間違える。

 

そしてまたUターン。

かれこれ、これを4回繰り返したと思う。

 

さすがに友人に対して苛立ちを覚えるようになってしまった。

ちょっとこの人大丈夫か?と思い、この地獄のループから抜け出したい一心だった。

 

車中で水道やガス、電気の切り替えの電話が来たりもしていたので、ストレスが凄いことになっていた。

 

18:30

完全に遅刻というか、到着時間はナビを見ると20時になっていた。

レディアスに連絡して遅れることを伝える。

 

やはり延長料金が発生するとのこと...

電話の人は業者に遅れることは伝えてえておくとのこと。

また、業者の方から連絡させるとも言っていたが、業者から電話が来ることはなかった。

あまりにも段取りの悪い我々に嫌気がさしていたに違いない。

 

20:00

大遅刻してようやく新しい引越し場所へ到着。

 

前は小型マンションに住んでいたが、今度は昔ながらの団地に住む。

町田市にある、集合住宅で築年数は古いが、補修工事で綺麗に整備されている。

 

なぜ、ここにしたか?

 

家賃がめちゃくちゃ安いのである
共益費込みで3万ちょっと、更新料はなし、更に2か月はフリーレントで家賃が0円!

 

マンションで鉄筋コンクリート造、広さは2K、風呂とトイレは別の作りで、風呂も昔のような風呂釜ではなくリフォームされている。

 

1階の角部屋を選んだ、昔、親と社宅の団地に住んでいたのでそれが一番良いと知っていたからだ。

 

団地はとにかくドアの音、足音が響くのである。

自分はそれが嫌だったから、簡単にすぐに外に出られてかつ、1階の角部屋だから騒音問題も少ない。

また、前の家も1階に住んでいて、その時は家の中は外からの人と同じ目線の高さで、プライバシー的に問題があった。

 

しかし、団地は1階でも少し高さがある作りなので問題ない。

またバルコニーのすぐ外は道ではなく、手入れのされた庭になっていて人が通らない。

 

 

最高の条件である。

今の弱小の自分にとっては最高の環境だった。


神様のお導きと思っています。

 

あとはここで道を切り開くまで。

 

 

話がそれました。

私の悪い癖ですね、すいません。

 

 

団地の通りにトラックが止まっていて、その近くにヤンキー座りしてスマホをいじられているお三方を発見。

 

これはかなりイラついていると直感。

 

平謝りするが、業者は早々に作業開始。

ああ、怒ってますね、無理もないです。

彼らは18時に到着していたようで2時間も待たされたのだから...

 

友人も含め、多くの人に迷惑をかけていることにとても罪の意識を感じて、勝手ながら胃が痛くなっていた。(ちょっとストレスがかかるとすぐに胃が痛くなる自分です)

 

雨が降り始め、荷物が少し濡れながらも、何とか全て運んで終了。

そして、2時間の延長料金ということで15000円が追加料金として発生。

 

これは痛い!(道を間違いまくった友人を恨む)

結局の所、引っ越し費用は総額92000円に膨れ上がった(泣)

 

当初の引っ越し費用額は何処へ?

 

こうして僕の引っ越しは最悪な結末を迎えて終わりました..

 

部屋は荷物の山で一瞬で狭くなった。

気が狂いそう。

 

後日、前の家に戻って、掃除をしながら処分品を回収業者に頼み15000円払う。

更に運び忘れた荷物を段ボールに詰めて、4箱ヤマトに集荷依頼して8290円となる

ほんと、お金がどんどんなくなっていきます。

 

安くなるよう見積もったはずが結構コストをかけてしまいました。

 

他に友人の食費、交通費と色々あって、引っ越しに掛かった全ての費用は131163円なりました(泣)。

 

 

思ったこと。

引っ越しは一ヶ月前からしっかり計画するものだとしみじみ思いました!

 

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文字数を2000字以内と言っておきながら、感情の思行くまま書いていたら超えてしまいました。

 

 

引っ越し後については、大したことはあまりないのですが、それはそれでまた書きたいと思います。

 

ありがとうございました。